旅先で疑似娘になった体験談

学生の時、友達と北海道旅行をしました。夏休みを利用して2週間ほど道南からぐるりと一周し、礼文島などもまわる貧乏旅だったのですが、色々な人との出会いもありました。その中で一番思い出に残っているのが、摩周湖で出会った中年の男性です。

女の子の二人旅で鉄道やバスを使っていたのですが、北海道は広く時間もかかる上バスなどは一日に数便という所もあります。観光スポットから次へ移動する時にもどうしても待ち時間ができるわけです。摩周湖へ行くためにバス待ちをしていると、一台泊まりました。運転していたのは中年の男性で、私達に声をかけてきました。見知らぬ男性なので警戒したのですが、名刺を見せた上で、東京から単身赴任していて自分の娘くらいの私達を見て声をかけたのだと言いました。摩周湖へ行く人は多いのですが、車が無ければ不便なので休日などに時々助けてあげたりするとのこと。

摩周湖へ行くなら送ってあげると言われ、友達と相談しました。二人だからということもあり、話し方がとても紳士的だったので乗せてもらうことにしました。天候の関係でなかなか摩周湖はきれいに見えないことも多いそうですが、その日はとても美しく全貌が見えました。その男性は降りて色々説明をしてくれたり、私達の写真も撮ってくれたりしました。

その後私達は予約している宿泊先があったので、途中まで送っていただければいいと言ったのですが、男性は良ければ夕食もごちそうしたいと言ってくれたのです。見知らぬ人にそこまでしてもらうのも申し訳ないと断りました。しかし親切にも宿にもチェックインが遅くなる旨連絡してくれて、美味しいジンギスカンの店で食事もごちそうしてくれ楽しい話で盛り上がりました。

家族と離れて一人寂しく、人恋しいこともあったのでしょうが、とても良い人に出会って良い思い出になりました。

 

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